カイル・シュワバー選手といえば、MLBでもトップクラスの長距離砲。
でもその一方で「守備はちょっと…」という声も多く聞きますよね。
私も実際に試合を見ていて、「打撃は本当に神レベルなのに、守備の動きがどこかぎこちない…」と感じることが多いです。
今回はそんなカイル・シュワーバーの守備の実態や守備位置、そしてなぜ評価が分かれるのかを、データと私の考察を交えて掘り下げていきます。
カイル・シュワーバーの守備位置は?→今はほぼDH専任で“守らないスラッガー”
カイル・シュワーバーの現在の守備位置は「ほぼDH(指名打者)」です
2025年のフィラデルフィア・フィリーズでは、135試合出場のうち、外野守備はわずか8試合のみ。
つまり、ほとんど守っていません。
もともとシュワーバーは外野手(特にレフト)を守っていましたが、近年は守備よりも打撃に専念する方向に完全シフトしています。
私自身、「あれ?最近レフトにいないな?」と思って調べたら、DH専任になっていて納得しました。
理由は単純で、打撃でチームを救う方が価値が高いからです。
守備で1点失うより、ホームランで3点取る方がチームにとって大きいんです。
監督もそれを理解して起用している印象がありますね。
カイル・シュワーバーの守備力は?→正直に言えば“苦手な部類”
ここは正直に言います。
シュワーバーの守備は、MLBの中ではかなり低評価です。
▼過去の守備成績を見ると…
| 年度 | 守備位置 | 試合数 | 守備率 | 失策数 |
|---|---|---|---|---|
| 2019年 | 左翼手 | 140 | .974 | 6(ナ・リーグ最多) |
| 2022年 | 左翼手(PHI) | 138 | .995 | 1 |
| 2023年 | 左翼手(PHI) | 103 | .971 | 5 |
| 2025年 | 左翼手(PHI) | 8 | .941 | 1 |
この数字から見ても、「守備が得意」とは言いづらいです。
特に2019年は失策数がリーグ最多。外野手としての守備率も平均以下でした。
ただ、私は一方で「数字だけで守備力を判断するのは違う」と思っています。
外野手って、飛んでくる打球や風、球場の特徴によって難しさが全然変わるんですよね。
しかもシュワーバーはもともと捕手出身。
それを考えると、短期間で外野守備をこなしてきたこと自体、かなりの努力家だと感じます。
なぜカイル・シュワーバーの守備が下手と言われる?→ポジション転向と体格が理由
「なんでそんなに守備が苦手なんだろう?」と不思議に思って調べたことがあります。
結論としては、彼のキャリアと体格に理由があるんです。
シュワーバーは大学時代までずっと捕手でした。
プロ入り後に外野へ転向したのですが、守備の動き方がまったく違うんですよね。
捕手は“前方向の動き”がメイン。
一方で外野は“横方向と後方への反応”が重要。
この動きの違いに対応するのはかなり大変です。
さらに彼は身長183cm、体重104kgとガッチリ体型です。
俊敏さよりもパワー重視のタイプなので、外野の広い守備範囲をカバーするのは物理的にも難しい。
でも、そういう「弱点を補ってでも試合に出たい」という姿勢は私は好きです。
今の時代、打撃がすべてとは言いませんが、得意を伸ばして結果を出しているのは立派だと思います
カイル・シュワーバーはチームにとっては「守備のマイナスを超える価値」がある
フィラデルフィア・フィリーズのような強豪チームで、守備に難がある選手を出し続けるのは、それだけ攻撃面の貢献が大きいからです。
2024〜2025年もシュワーバーは30本以上のホームランを放ち、OPS(出塁率+長打率)はチームトップクラスです。
守備で多少マイナスがあっても、打撃で取り返せる選手なんです。
完璧じゃないけど「打って勝つ」。
守備でミスをしても、次の打席でホームランを打って帳消しにしてしまうカイル・シュワーバー選手
そんな野球を見せてくれるのが、シュワーバーの魅力だと感じます。
カイル・シュワーバーと大谷翔平との比較が話題に?→守備よりも“存在感”で勝負
SNSを見ていると、「シュワーバーと大谷の守備力どっちが上?」という話題をよく見かけます。
ただこれはちょっと比較が難しいんですよね。
大谷選手はそもそもDH専任(または投手)で、守備にはほとんどつきません。
一方のシュワーバー選手は「守備も一応こなす打者」。
この時点で役割が違います。
でも、どちらもチームの顔であることは共通しています。
大谷選手がピッチングと打撃の二刀流でチームを引っ張るように、シュワーバー選手も「ホームランで試合を変える一撃」を担っています。
私の印象では、シュワーバー選手は「不器用だけど勝負強い職人タイプ」。
華やかさでは大谷に負けても、勝負どころで一発を打てるのが彼の魅力だと思います。
カイル・シュワーバーのプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | カイル・ジョセフ・シュワーバー(Kyle Joseph Schwarber) |
| 生年月日 | 1993年3月5日(32歳) |
| 出身地 | アメリカ・オハイオ州ミドルタウン |
| 身長・体重 | 約183cm/104kg |
| 投打 | 右投左打 |
| ポジション | 外野手(レフト)、指名打者、捕手経験あり |
| 所属 | フィラデルフィア・フィリーズ |
| MLBデビュー | 2014年(シカゴ・カブス) |
出典:ウィキペディア
まとめ:守備は苦手でも、“打撃で魅せる”唯一無二の存在
- カイル・シュワーバーの守備位置は現在ほぼDH専任
- 外野守備(レフト)は苦手で、守備率も低め
- ただし、ホームラン数・打撃貢献はチーム随一
- 守備のマイナスを打撃で補う“豪快スラッガー”
私自身、完璧な選手よりも「欠点を持ちながら戦う選手」に惹かれます。
シュワーバー選手はまさにそんなタイプ。
打てばスタンド総立ち、守ればちょっとヒヤヒヤ。
でもその“人間らしさ”こそが、彼の最大の魅力です。
守備で苦しんでも打席では笑顔でバットを振る姿を見ると、「やっぱり野球って面白いな」と思わされます。
これからも、守備のことなんて気にせず、豪快なホームランで球場を沸かせてほしいですね!


コメント